• 読者の声

タイトル【No.789】「今こそローカリズム・日本の祭シリーズ 第二十弾 祭について」
発行日:2017/01/05
読者の声

◆ 公益財団法人 日本生産性本部 経営開発部   楠 宏太郎氏(2017/01/05)

「今こそローカリズム・日本の祭シリーズ 第二十弾 祭について」を読んで。

祭の本質と社会の在り方を追求するという、石田 芳弘さんの想いにまず共感しました。

文化を通じて一人ひとりの心と、社会全体の動きとがつながっていくことが必要であり、そのために古の祭りに学ぶ点が、非常に多くあるだろうと思うからです。

一方で、現在の神社庁は、今も天皇を中心とした挙国一致体制を目指していると聞きます。わたしは、それには共感することができません。

逆に、もし仮にそんなことになってしまっては、太平洋戦争にまっすぐ突進していったときの日本社会を想起し、大変なことになるだろうと危惧しています。

宗教は「平和を愛する」と言いながら、巨大な暴力装置になってしまうことは歴史によって繰り返されているところの事実です。そういうことをうやむやにしたままの神社庁は、神という概念でなんでも黙殺することができるということを、社会に対して悪用していると感じます。

衣川にいた親ガモが空高く舞い上がった地で世界のトヨタが生まれたように、現代のコミュニティ構想者は、あくまでグローバル社会を前提として世界に視座を持つべきだろうと思います。それでこそ、本当に祭の本質を祖先から引き継ぐことになるのではないでしょうか?

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