• 読者の声

タイトル【No.803】防災シリーズ(1) 熊本地震直後の現場 ~益城町インタビュー~
発行日:2017/04/13
読者の声

◆ 埼玉大学名誉教授 小野 五郎氏(2017/04/13)

笛吹けど・・・されど吹くほかなし

伊藤さん 貴重な情報有難うございます。

小生、かつて横浜市の依頼で阪神淡路の一年後に現地調査を含む震災後対策の勉強会の座長を引き受けたり、また東北の後にはボランティアで参加していた世田谷区の広報誌に自助を含む地域防災について簡単に紹介したことがあります。

で、御指摘の自助の重要性も十分認識しておりますが、ただ、現実に足下を見ると、いざとなった時の自治会(町会)にしても、マンション・アパート住まい若い人たちの関心は薄く、消防団も老化の一途です。

また、昨年には役員の末席を汚す町会でも小さいながら防災公園を開設しましたし、町会長を先頭に定期的に町会備え付けのスタンドパイプを使う消火訓練とか毎週金曜夜有志の小学生を連れてパトロール体験までしてくれていますし、区では域内大学との提携等も図ってはいますが、はたして緊急時に実際に活動できる若い人たちがどこまで参加してくれるやら・・・

第一、恥ずかしながら、わが家自体、家族の認識を高めるべく三年前に小学生の子ども二人にも強行軍を強いて陸前高田まで連れて行ったのですが、その時には理解したはずの家内も子どもも今や備蓄を含めて防災意識が他人事のようになっています。・・・てなことで、一部有志の意識はかなり高いのですが、一般の住民の大半は笛吹けど踊らずです。

結局、環境対策同様、こうした情報を読んだ個々人が、まず個々人が自分でできるところからするようになるまで、ともかく賽の河原の石積みを続けていくことを期待するほかないのでしょうね。     

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