- 読者の声
タイトル: 【No.875】「大学改革」を叫ぶ前に ―こんな大学に誰がした?―
発行日:2018/09/06
読者の声:
◆ 埼玉大学名誉教授 小野 五郎氏(2018/09/06)
読者の声
大筋においては宮野さんの言うとおり。
しかし、それならなんでこれまで言わなかったのか? かねて言われてきた(小生自身を含む)ことなのに、なんで取り上げられずにきたのか?
また、「= 学者風情が何を言う。食わないと生きていけないではないか。」以下は蛇足。というより、あまりに上から目線。
それに、ここで哲学論を持ち出すのは場違い。哲学論に徹すれば、最後は野狐禅から唯我独尊に陥るのみ。それでいいのなら、小生がそうしたように己一人だけで実践すればいい(拙著『ホロニック工学論』参照)。
自己満足ながら結果を広めたくなるのも人情だし、それもまた「菩薩道」と弁解も可(そうして小生も科研費を得て刊行した次第)。
いずれにしろケインズがかつて指摘したように経済現象一つとっても数学・科学・歴史・哲学その他広汎な知識を有する。まして「大学全体のテーマ」を扱うとなれば学際研究は不可欠(だから、著書・論文から世間が小生の専門と推認するテーマが「経済政策」「産業政策」「産業構造」「生産性」「地球環境」「外国人労働力」「政策形成」「評価」「地域開発」「経済協力」「国家理念」「社会工学」「貨幣」「ネット」等々から分かるように、小生は元々「専門」など持っていない。)そうした意味からすれば、こうした試みは遅れ馳せながら応援したい(精神的に。現役ではないから経済的には無理)。