- 読者の声
タイトル:【No.907】『うちの子もいじめられました』を執筆して
発行日:2019/04/25
読者の声:
◆ 公益財団法人 日本生産性本部 グローバルマネジメントセンター 経営開発ユニット 楠 宏太郎氏(2019/04/26)
『うちの子もいじめられました』を読んで
『うちの子もいじめられました』を読ませていただきました。
いじめの問題は、いじめられている側が泣き寝入りすることなく、あらゆる手段を使って徹底抗戦していくことが必要になるだろうと思います。それがいじめの抑止力にもなるからです。
その点で鈴木さんは、息子さんの被害の状況を、息子さんの言葉で語ってもらった点がすばらしいと思います。またご著書を執筆することで、メディアの力も使って戦ったのだからすばらしいと思いました。
そうやってなるべく大きな声を上げて、広くそのことを知ってもらうことが社会全体のいじめの抑止に繋がるだろうと思います。
いじめ問題でさらにそもそもの話をするならば、学校は学力ファーストということ自体がどうなのでしょうか?
試験で学力を測定することなどは「教育」ではなく、「いじめ」だと思います。そんな制度的ないじめの中にあって、学校からいじめが消えることはないだろうと思います。だからいじめはあるものだと割り切って、抑止力をつけていくことが必要になるのだろうと思います。
しかし本当はお友達といじめを通じて接し合うのではなく、共に学ぶことを通じて心の触れ合いをしていくことが大切で、そのことのためにこそ学校は全エネルギーを集中するべきだろうと思います。