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タイトル::【No.790】「京都で全国育樹祭」
発行日::2017/01/12
本文:
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  J.I.メールニュース No.790 2017.1.12 発行 

      「京都で全国育樹祭」

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【1】<巻頭寄稿文>

   「京都で全国育樹祭」

     京都府立林業大学校校長・国民森林会議会長  只木良也

【2】<お知らせ> 

   (1) 第232回J.I.フォーラム  2017年1月23日(月)開催

     ☆IR法案 参議院内閣委員会の参考人をゲストにお呼びしました
  
   (2) 今後の構想日本の活動

   (3) Yahoo!ニュースオーサー 新記事投稿

   (4) 構想日本「会員懇談会」 4月以降に…

【3】<ご案内>

   「建物探訪」  「幻の別荘」など一般には見られない建物の探訪ツアー。ご好評につき締め切りました。ありがとうございました。

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【1】 「京都で全国育樹祭」

     京都府立林業大学校校長・国民森林会議会長  只木良也

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京都といえば「古い都」だけが一般のイメージ。それだけでない京都のキャンペーン「もう一つの京都」の一環として、今年度のテーマは「森の京都」。※

実は京都府は、府面積の75%を森林が占める(都道府県10位、全国平均は67%)「森林県」なのです。その「森の京都」キャンペーンの象徴が、10月の全国育樹祭でした。

太平洋戦争後の昭和25年、国内の荒れた山を緑に戻そうと始まった「全国植樹祭」。そこで天皇皇后両陛下が植栽された「お手植えの木」を、後年、皇族が「お手入れ」されるのが「全国育樹祭」。こちらは昭和52年開始、本年は第40回です。

今回の育樹祭のテーマは、「育樹の輪 ひろげる森と 木の文化」。行事も盛り沢山に。
10月8日宇治市で、第42回全国植樹祭(平成3年)に天皇皇后陛下がお手植えされた北山スギとシダレザクラを、皇太子殿下がお手入れ。植えっ放しでは健全な森林は育たない、「育てる」ことが重要であること。また、親から子供へ受けつがれる長い時間が必要であることを、アッピールするメイン・イベントです。

亀岡市での、カナダからの招聘者を交えたシンポジウムに続く懇談会で、殿下とお話しする機会が与えられました。「5年前新設の府立林業大学校校長です」と名乗ると、「林大生には手入れ行事で世話になりました]とのお答え、林大生はお手入れの介添えを担当していたのでした。私は、「新設林大で、次代の林業を担う若者たちを育てることに意義を感じております」とお話したところ、「期待しています」とのお言葉を頂きました。

9日、南丹市府民の森での記念式典には、全国から4千人が参加。ご臨席の皇太子殿下からは、「木と文化を守り、未来への継承を願います」というお言葉を頂きました。緑化功労者表彰、緑の少年団活動発表等の行事のあと、京都林大学生たちが登壇して森林林業若手担い手の決意表明がありました。その「誓いの言葉」は以下の通りです。

----緑に輝く豊かな森のある京都。私たちはここに生まれ、ここに育ち、そして林業という道を歩み始めました。私たち林業後継者は、かけがえのない森林と先人たちの技術を受け継ぎ、森林を守り育てる担い手として林業の発展に努力するとともに、先人から受け継いだ技術を次世代へと引き継いでいくことを誓います。----

日本文化は森と木の文化といわれます。太古の昔から、日本の文化育成・国民生活環境の保全の一翼を担ってきたのが森林でした。近年の都市型消費社会の中に置き忘れてきたその認識を取り戻し、今後復活を狙うべき循環型社会の中に活かすこと。それを受け持ってくれる次の世代を育てることの重要さを、「お手植え」を次の世代が「お手入れ」する「育樹祭」が再確認させてくれました。若い優れた林業後継者不足が憂慮されて久しい現状です。その解消に役立つ林業大学校を目指して、我々の任務は重大だと、改めて感じたのでした。

※編集注 この原稿は2016年にご執筆いただいたものです。

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只木 良也 (ただき・よしや)

1933年京都市生れ。1961年京都大学大学院博士課程修了、農学博士。農林省林業試験場技官、信州大学理学部教授、名古屋大学農学部教授を経て1997年定年退職。2007年までプレック研究所顧問。2012年京都府立林業大学校長。研究分野は森林生態。受賞 日本農学会賞、日本森林学会功績賞、日本生態学会功労賞など。著書に「森の生態」「森の文化史」「森林はなぜ必要か」「森林環境科学」「ことわざの生態学」「新版森と人間の文化史」など。
ホームページ::「森林雑学研究室」 http://shinrinzatsugaku.web.fc2.com/

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*みなさんのご意見をお待ちしています。(800字以内でお願いします)
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【2】(1) 第232回J.I.フォーラム  1月23日(月) 開催 

      「ギャンブル」を考えてみよう

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 「統合型リゾート(IR)推進法」が臨時国会で成立しました。

この法律はカジノを解禁し、併せて宿泊施設などを整備して地域経済の振興に役立てることが目的とされています。国会やメディアでは、経済効果やギャンブル依存症などが議論されましたが、必ずしも国民的議論ではありませんでした。

カジノがない国は珍しいという一方で、競馬、競輪、競艇からパチンコまで、庶民の日常にギャンブルがある国も珍しいでしょう。

この機会に、ギャンブルの功罪、付き合い方について考えたいと思います。

  ◯日 時:2017年 1月23日(月) 18:30~20:30 (開場18:00) 

  ◯会 場:アルカディア市ヶ谷  4階 「鳳凰」 (千代田区九段北4-2-25)TEL 03-3261-9921

        ※場所にご注意ください 

  ◯ゲスト:木曽 崇(国際カジノ研究所 所長)

        玄 秀盛(公益社団法人日本駆け込み寺 代表理事)

新里 宏二(弁護士) 
    
    ☆IR法案 参議院内閣委員会の参考人(賛成派・反対派)をゲストにお呼びしました
                    
  ◯コーディネーター:加藤 秀樹(構想日本代表)

  ◯主 催:構想日本

  ◯定 員:100名

  ◯参加費:一般 2,000円 / 学生 500円 (構想日本会員は無料です)
                ※学生の方は受付にて学生証をご提示ください。

  ◯懇親会参加費:4,000円(ご希望の方は懇親会参加とお申込み時に明記して下さい)(先着順)
         ※フォーラム終了後、ゲストを囲んで、懇親会を開催いたします。

           アルカディア市ヶ谷  2F レストラン

※フォーラムへのご参加は1月23日(月)12:00まで info@kosonippon.org  にお願いします。

  お申し込みはこちらから http://www.kosonippon.org/forum/index.php   

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 2月の第233回J.I.フォーラムは 2月23日(木) 18:30~ 予定

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(2)《今後の構想日本の活動》

2017年1月21日(土)福岡県 大刀洗町 「住民協議会」(全4回中の第4回)

   1月22日(日)静岡県 浜松市 「防災住民協議会」(全5回中の第3回)

   1月28日(土)29日(日)千葉県 富津市 「事業仕分け」(テーマ:公共施設)


今年度の構想日本の『事業仕分け・住民協議会・施設仕分け実施一覧』詳細は、以下のURLよりご覧いただけます。

http://kosonippon.org/blog/?page_id=1079

 《その他》

2016年4月~隔週月曜日 京都大学経済学研究科・経済学部 特殊講義「公共経営論1・2」 (代表 加藤秀樹)

  公共政策の各論を毎回ゲストの講義で進めています。これまでのゲストは、
  株式会社もり 代表 原野守弘氏、内閣府 迎賓館長 別府充彦氏、一般社団法人瀬戸内サーカスファクトリー 代表理事 田中未知子氏、長岡京市長 中小路健吾氏、厚木市こども未来部長 小瀬村寿美子氏、元朝日新聞社 代表取締役社長 木村伊量氏、財務省 事務次官 佐藤慎一氏、株式会社マイファーム 代表取締役社長 西辻一真氏(構想日本メルマガ「農業の現場あるあるシリーズ」執筆者)、日本ポリグル株式会社 代表取締役会長 小田兼利氏、外務省 アジア大洋州局南部アジア部長 梨田和也氏、金融庁 検査局長 三井秀範氏(金融庁長官から急遽変更)。

  次回は、衆議院議員 岡田克也氏。

2016年9月~毎週木曜日 法政大学 「NPO論」講義 (総括ディレクター伊藤伸)

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(3) Yahoo!ニュースオーサー 新記事投稿

Yahooニュースにオーサーとして新しい記事を投稿しました。ぜひ御覧ください。

  代表 加藤秀樹

◇2016年12月28日 ヤフーニュース 日本にトランプ現象は起こるか(前編)
    http://bylines.news.yahoo.co.jp/katohideki/20161228-00065994/

◇2017年1月5日 ヤフーニュース 日本にトランプ現象は起こるか(後編)
    http://bylines.news.yahoo.co.jp/katohideki/20170105-00066261/

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 (4) 今年の 構想日本「会員懇談会」はありません

☆毎年恒例1月の構想日本「会員懇談会」は、今年は開催いたしません。

今年は、構想日本が誕生して20年を迎えます。

そこで、20周年を記念した会を4月以降に開催しようと考えております。日程等詳細は、決まり次第ご連絡致します。どうぞ、お楽しみに。

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【3】<ご案内>

構想日本がお手伝いしている活動に関するお知らせです。

ご好評につき締め切りました。ありがとうございました。

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楽しく社会貢献活動をしようという趣旨で昨年活動を始めた一般財団法人荒井財団が主催する、知られざる名建築物を見学するツアー「建物探訪」を構想日本がお手伝いすることとなりました。

どなたでもご参加いただける、日帰りのミニツアーです。

今回は日本大学の伊郷吉信氏を講師に招き、日本有数の別荘地である葉山で、現在も別荘や住まい等として使われている古い洋館を3棟見学します。

  「建物探訪」

◇日 時:1月16日(月) 11:45 JR逗子駅集合

◇場 所:神奈川県逗子市葉山町

◇定 員:(締め切りました)

◇講 師:伊郷 吉信(日本大学生産工学部講師・文化学園大学造形学部講師)

◇行 程:11:45 逗子駅集合 珠屋洋菓子店レストランにて昼食
     13:00 林別荘見学(1時間)
     14:30 イエズス孝女会修道院(旧東伏見邸)見学(20分)
     15:00 加地邸見学(30分)
          終了後  ティータイム(予定)

◇費 用:実 費 (現地でのタクシー移動費、昼食、お茶など)詳細は下記 

※現地集合・現地解散。
※昼食及び現地での移動費用は各自実費でのお支払となります。
※移動はタクシーで行い、3回程度の乗車で1人3,000円程度かかる見込みです。
※途中、徒歩での移動が有り、また見学先によっては暖房設備がありません。防寒着(コート等)をご用意下さい。

◯お問い合わせは構想日本 堺(info@kosonippon.org /03-5275-5607)まで。

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