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タイトル::【No.853】「日本の祭シリーズ 第三十二弾 古川祭」
発行日::2018/04/05
本文:
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  構想日本メールマガジン【No.853】
               
 「今こそローカリズム・日本の祭シリーズ 第三十二弾 古川祭 」

                   2018.04.05 清明 発行

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【1】活動ニュース

   (1) 地方議会関係者は要注目! 4月8日(日) 神奈川県 伊勢原市「住民協議会」開催

      今週末、是非ともおでかけください!!

   (2) 千葉県鴨川市で「100人会議」(住民協議会)がスタート
 
【2】J.I.フォーラム 4月はお休みのお知らせ

【3】会員募集・寄付のお願い

【4】3月の主な活動報告 政策実現活動、新聞・テレビ等メディア掲載 その他

【5】<ご紹介>

   構想日本が応援している活動に関するお知らせです。

   「つながろう熊本 ーくまもともっとvol.4ー」

【6】巻末寄稿文
  
   「今こそローカリズム・日本の祭シリーズ 第三十二弾  古川祭 」

         至学館大学・伊達コミュニケーション研究所長  石田 芳弘  

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【1】(1) 神奈川県 伊勢原市「住民協議会」(議会会派主催)

     地方議会改革のモデル 4月8日(日)開催

       テーマ 【伊勢原駅北口の再開発】

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伊勢原市議会の最大会派「創政会」は、昨年度に引き続き「議員主導住民協議会」を実施します。

これは無作為に選ばれた住民と議員が町の課題を一緒に議論するものです。


■伊勢原市「住民協議会」の特徴■

1.今年度は「伊勢原駅北口の再開発」について議論します。

2.議論された市民の意見をまとめて、会派が議会での質問や行政への提案などで活用します。

3.1つのテーマを住民、議員、外部のそれぞれ違う視点から議論し改善策を考えるこの取組みは、議会改革のモデルとして注目されています。

 伊勢原市市議会会派「創政会」は、これまでにも議会会派主催の事業仕分けを4年間実施するなどの実績があります。
 地方議会関係者の方をはじめ、皆様ぜひ傍聴にお越しください。


【開催日時】 第1回:4月8日(日)13:00~16:30
       ・テーマに関する説明(まちづくり推進課)
       ・テーマについて市民が日常生活で感じていることや理想の姿などを議論

       第2回:5月13日(日)13:00~16:30
       ・前回に続き、テーマについて市民が日常生活で感じていることや理想の姿などを議論

【参加者】 住民協議会委員(伊勢原市民20名程度を予定)★1
      伊勢原市議会 創政会所属議員
      伊勢原市職員(テーマ「駅前再開発」について説明)
      コーディネーター(2名★2)
       ・熊谷 哲(公益財団法人笹川スポーツ財団 研究主幹)
       ・田中 俊(構想日本 政策スタッフ)
      ナビゲーター、論点提示役(構想日本より派遣)

 ★1無作為に選んだ市民1,000名に案内を送付し、応募のあった市民。
 ★2当日は参加者が2つの分科会に分かれて議論します。


【会 場】 伊勢原シティプラザ ふれあいホール
      (伊勢原市伊勢原2丁目7番31号)

【参加費】 無料(どなたでも傍聴できます) ※事前申し込み不要、途中の入退室可

【主 催】 伊勢原市議会会派「創政会」

【協 力】 構想日本

 お問い合せ:構想日本 田中/永由
 TEL:03-5275-5607、email : shiwake@kosonippon.org

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(2) 千葉県鴨川市で「100人会議」(住民協議会)がスタート

 テーマは「小中学校の跡地活用を中心とした地域の活性化について」

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 鴨川市は、昨年11月の行政事業レビュー(事業仕分け)に続き、無作為に選ばれた住民が学校の跡地活用について議論する「100人会議」(住民協議会)を3月からスタートした。
 
★鴨川市の特徴★

 1.小中学校の跡地にとどまらず、小湊地域全体を再発見し、活性化を考える。

 2.幅広い市民が小湊地域を自分ごとと考えるために、無作為に選ばれた市民に加え、高校生、大学生、外部の専門家などの知恵を結集する。

 3.市役所内に若手職員中心のプロジェクトチームをつくり、市民と同じ目線で考える。

  学校の跡地活用は、鴨川市に限らず、全国の自治体が抱える大きな問題です。
  無作為に選ばれた幅広い市民の参加(住民協議会)によって解決を目指す鴨川市の取り組みは、全国のモデルとなります。
  自治体の職員の方をはじめ、皆様ぜひ傍聴にお越し下さい。

【開催日時】

 第2回: 4月22日(日)
 第3回: 5月13日(日)
      ※今年12月までに合計6回の開催を予定しています。

【参加者】 鴨川市「100人会議」委員(鴨川市民、高校生、大学生)
      コーディネーター(構想日本より派遣)
      第2回のナビゲーター(論点提示役)
       高野 誠鮮(元石川県羽咋市職員)、山中 光茂(元三重県松阪市長)、西村 訓弘(三重大学副学長・地域戦略センター長)、森本 健次(株式会社 南山城 代表取締役社長) 
      鴨川市職員
            
【会 場】 鴨川市役所(鴨川市横渚1450番地)
      ※会場についてのお問い合わせは、鴨川市企画政策課地域戦略係まで(04-7093-7828)

【入 場】 無料(どなたでも傍聴できます)
      ※途中の入退室可、事前申し込み不要  

【主 催】 鴨川市

【協 力】 構想日本

      お問い合せ:構想日本 伊藤/笠谷 
      TEL:03-5275-5607、email : shiwake@kosonippon.org

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【2】J.I.フォーラム お休みのお知らせ

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 毎月開催していたJ.I.フォーラムですが、4月はお休みをいたします。

 場所は? 頻度は? 時間は? どんな形式? などなど侃々諤々検討中です。  

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【3】会員募集・寄付のお願い

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構想日本は非営利独立の政策シンクタンクで、政策を「提言」するだけでなく「実現」するために活動しています。

政策を作り世の中を動かすためには、想いを共有していただける方々のご支援ご協力が不可欠です。

政治がこのままではいけないと思う人、日本をもっと素敵な国にしたいと思っている人・・・是非、構想日本の活動にご参加、ご支援ください。

◯構想日本会員(個人)年会費1口10,000円(1~10口)、入会金2,000円 (WEBからお申し込みいただく場合は入会金免除)

◯構想日本会員(法人)法人会員A 年会費1口300万円、入会金30万円 法人会員B 年会費1口 50万円、入会金30万円 法人会員C 年会費1口 10万円、入会金5万円

 詳細は、こちらからご覧ください。 http://www.kosonippon.org/info/index.php#member

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【4】3月の主な活動報告
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(1)政策実現活動

<自治体改革活動>

 3月10日 福島県飯舘村「飯舘村ふるさと住民票記者説明会」

   ※その他、首長や自治体との打ち合わせ等 5件

(2)テレビ等メディア掲載

 3月10日“避難先でも行政サービス”「ふるさと住民票」交付 福島 飯舘村  NHK NEWS WEB

 3月11日 飯舘の暮らしなど体験「ふるさと住民票」来月開始=福島 東京読売新聞

 3月27日 列島をあるく ■変えよう議会 住民協議会 高校生の姿も 千葉・鴨川地域の課題を討論
 地方議員 連携の動き 朝日新聞

 3月28日 顔の見えない時代だからこそ、「顔がみえる金融」を お金の地産地消白書2017  

            他20件

(3)その他

< 講演(総括ディレクター 伊藤) >

 3月10日 「住民目線で政治を変える会・山陰」鳥取講座
      講演テーマ【 行政の現場~市民自治の先進事例~ 】

 3月22日 府中まちづくり研究会
      講演テーマ【 基礎自治体の事業仕分け~その総括とこれから~ 】

< 講義 >

 2018年4月~隔週金曜日 京都大学経済学研究科・経済学部 特殊講義「公共経営論1」(前期)(代表 加藤秀樹)

      公共政策の各論を毎回ゲストの講義で進めます。

      前期のゲストは、山口 周氏(著作家、コーン・フェリー・ヘイグループ株式会社 シニアクライアントパートナー)他。

 2018年4月~毎週木曜日  法政大学 大学院「NPOと事業創造」「NPOとヒューマンリソース」(総括ディレクター 伊藤伸)

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【5】<ご紹介>

   構想日本が応援している活動に関するお知らせです。

   「つながろう熊本 ーくまもともっとvol.4ー」

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熊本・大分を中心に起きた熊本地震から間もなく2年。

この2年間、多くの場所で支援活動をしてきました。そして多くの方にいろんなご支援をいただきました。

まだまだ復興の道のりは遠いですが、この間ご支援をいただいた皆様に「ありがとう」を伝えるイベント「つながろう熊本~くまもともっとvol.4~」を今年も開催します!

期間中は、イベントスペースにて写真・資料の展示があります。

皆様のご来場を心よりお待ちしております。


◯日時 2017年4月10日(火)~16日(月) 10時~21時

    ※14日(土)、15日(日)は熊本の特産品を販売する「くまもと市場」、ワークショップなど各種イベントを開催します。
   
◯場所 MUJI有楽町店 1階入口 店舗前スペース・3階イベントスペ-ス

◯参加費  無料(一部のワークショップでは参加費がかかるものもあります)

◯主催 一般社団法人がんばるけん熊本機構、無印良品有楽町

◯後援 東京熊本県人会、熊本コネクションプロジェクト事務局

  https://www.muji.com/jp/events/tokyo/

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【6】寄稿文 「今こそローカリズム・日本の祭シリーズ 第三十二弾  古川祭」

        至学館大学・伊達コミュニケーション研究所長  石田 芳弘  

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平成の合併ブームにより、古川町は合併して飛騨市となった。「岐阜は木の国・山の国」と岐阜県歌は歌うが、それは飛騨のことである。

司馬遼太郎は飛騨を隠国(こもりく)と表現する。そして、「生産性が低かったればこそ、文化が沈殿し、いい酒のように熟成された」と言う。その熟成されたいい酒が古川の町並みと祭だ。

古川の町並みの美しさは秀逸だ。この町並みの美しさを見出し、伝統的な町並みを残す運動をはじめられた東京大学の西村幸夫さんに影響され、私は犬山城下町の拡幅を止め、景観条例を考え、歩いて巡る町づくりを提唱した。町づくりと祭は一体だ。

で、祭のことだ。古川祭は気多若宮神社例祭として4月19・20日に行われ、この祭を盛り上げる「起こし太鼓」は日本三大裸祭に数えられる。ドーン・ドーンと歴史の闇を突き抜けて古代から響いてくるような巨大な太鼓を中心に、それに近づこうとする裸男たちが揉み合う激烈な祭だ。四月とはいえ飛騨の春はまだ浅い夜中、底冷えの寒さを突き破り、晒し一丁の男たちの醸すエネルギーは祭の持つ野生への回帰そのものである。

古川祭というと「起こし太鼓」が優先してしまうが、もちろん神輿と9台の屋台巡行がメインであり、未明に祭関係者を起こす為打った太鼓が「起こし太鼓」の起源である。

気多若宮神社のご祭神はオオクニヌシが主神でアマテラスも勧請されたと聞いた。オオクニヌシは日本列島の先住民族の神であり、アマテラスは渡来人の神であるというのは梅原猛氏の仮説である。さすれば、オオクニヌシが主神であるという事は、やはり飛騨は縄文の地、今に残る日本の源郷である。

祭の日、古川の町に入り塩の筋を見た時、気多若宮神社の聖域に入ったと感じた。塩も水や火と同様、神道における重要な記号だ。塩の範囲が祭の行われる聖域であり、気多若宮神社の縄張りなのだ。

因みに、相撲は完全に神道のメタファーである。力士は清めの塩をまき、四股を踏むのは地の神を鎮める神事と聞く。

九台の「屋台曳き揃え」も見事で、伝統的な町並みに溶け合い美しい。飛騨の匠という言葉があるように、屋台の作りはしっかりして、まさに日本の木工芸の極みを見る思いだ。

神輿と屋台巡行の露払いのような形で獅子舞が家々に門付けし、屋台の周りで踊ったり、子どもを追いかけたりと賑やかだ。獅子に噛まれると福が来るともいう。獅子舞は中国やインドから伝わったと聞くが、このあたりにはシカやイノシシが多く生息するゆえ、獅子の意味はイノシシのことではないかという気がした。

古川は祭も町並みも隣の高山から大きな影響を受けている。高山は極めて磁力があるいい町だが、私は古川に、より「ガラパゴス」の魅力を感じている。

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 石田 芳弘(いしだ よしひろ)

 愛知県議会議員、犬山市長、衆議院議員など、地方、中央の政治と行政を経験。特に教育、文化行政に力を入れた。「まちは生涯学習の最良の教室である」というのが持論であり、学校教育も生涯学習の一環であると考え、市民が教師の総合学習や全市博物館構想を推進。また、シンクタンクの研究員として先進国の地方議会を視察、研究。我が国地方議会も議院内閣制を導入すべしという、地方議会改革論議のオピニオンリーダーである。

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(編集後記)

 2018年4月、新年度の始まりとともに、J.I.ニュースも「構想日本メールマガジン」としてプチリニューアルいたしました。
 J.I.フォーラムの方は、もう少しお待ちいただければと思います。
 さて、今回のメルマガは何箇所変わったでしょうか。正解された方には、正解ですメッセージをお送りするかもしれません。

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