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タイトル::【No.883】「そろばんは考具だ!」
発行日::2018/11/01
本文:
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 構想日本メールマガジン【No.883】 2018.11.01 発行

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<目次>

【1】第249回J.I.フォーラム 「会員懇談会 2018」

【2】活動ニュース
 (1)東京23区初の「自分ごと化会議」(住民協議会)第1回 11月3日(土・祝)
 (2)静岡県湖西市「市民会議」(住民協議会)第4回 11月4日(日)

【3】10月の主な活動報告 政策実現活動、新聞・テレビ等メディア掲載 その他

【4】お知らせ 
 (1)JFEJ(日本環境ジャーナリストの会)連続講座2018 “SDGs時代”の必須知識

【5】巻末寄稿文 「そろばんは考具だ!」

 トモエ算盤株式会社・そろばんエバンジェリスト 取締役社長 藤本トモエ

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【1】 第249回J.I.フォーラム 「会員懇談会 2018」  
 
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◯日 時:2018年 12月3日(月) 19:00~21:00 (出入自由)(開場18:30) 

◯会 場:ホテルメトロポリタンエドモント 1階 「クリスタルホール」   

 東京都千代田区飯田橋3-10-8  電話03-3237-1111       
     
◯定  員:80名 

◯形 式:着席 (ブッフェ料理+フリードリンク)  

◯参加費:10,000円(一律)

※会員懇談会は、構想日本会員様限定の会でございますが、会員様のご紹介があれば、どなたでもお入りいただけます。皆様お誘い合わせの上、ご来場ください。

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【2】活動ニュース
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(1)東京23区初の「自分ごと化会議」(住民協議会)を開催!!

テーマは「杉並区の子育て環境」 
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★杉並区「住民協議会」の特徴★

 1.無作為に選ばれた区民が議論する東京23区初の「住民協議会」。
 2.区政を身近な存在とするため、区議会会派が主催。
 3.議論された区民の意見をまとめ、議会での質問や行政への提案などに活用。

【開催日時】

 第1回:11月3日(土・祝)9:30 ~ 12:30(予定)
 (テーマに関する現状の把握、区民が日常生活で感じていることや理想の姿などを議論)

 第2回:12月8日(土)9:30 ~ 12:30(予定)
 (課題解決に必要なことなどについて議論、意見の取りまとめ) 

【会 場】 座・高円寺 地下2階「阿波おどりホール」(東京都杉並区高円寺北2-1-2)
※会場についてのお問い合わせは、立憲民主党杉並区議団まで(03-3312-2111)
      
【参加者】 
 住民協議会委員(杉並区民15名程度を予定)
 *無作為に選んだ区民1,600名に案内を送付し、応募のあった区民
 杉並区議会 立憲民主党杉並区議団所属議員
 コーディネーター1名、ナビゲーター(第2回のみ)福嶋浩彦(中央学院大学教授、元消費者庁長官、元我孫子市長)

【主 催】 杉並区議会 立憲民主党杉並区議団

 ※詳細は、立憲民主党杉並区議団のフェイスブックでもご覧いただけます。
  https://www.facebook.com/events/239929356676915/
 
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(2)静岡県湖西市「市民会議」(住民協議会)第4回 

 テーマは「市民会館の建て替え」
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★湖西市「市民会議」の特徴★

1.無作為に選ばれた市民が、公共施設の必要性や具体的な中身を議論するのは全国でも珍しい試み。
2.幅広い世代の意見を取り入れるため、地元の高校生も参加。
3.検討結果は、市の次年度以降の事業の進め方や予算に反映する。

【開催日時】

第4回:11月4日(日)13:00 ~ 16:00(予定)(第3回までの議論に基づく素案をもとに議論)

第5回(最終回):12月2日(日)13:00 ~ 16:00(予定)(市民会議の取りまとめに向けた議論) 

【会 場】 湖西市民活動センター2階大会議室(静岡県湖西市鷲津1293番地の4)
 ※会場についてのお問い合わせは、湖西市資産経営課まで(053-576-4875)
      
【参加者】 湖西市「市民会議」委員24名(湖西市民、地元高校生)
 *無作為に選んだ市民1000名に案内を送付し、応募のあった20名と公募した高校生4名。
 湖西市職員、コーディネーター1名、ナビゲーター1名。

 ※詳細は、湖西市ホームページでもご覧いただけます。
  http://www.city.kosai.shizuoka.jp/12766.htm

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【3】10月の主な活動報告

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(1)政策実現活動

10月7日 千葉県 鴨川市第5回100人会議(住民協議会)

10月9日 ふるさと住民票担当者会議

10月13日-14日 千葉県 鴨川市事業仕分け

10月21日 千葉県 香取市 市民判定人研修

10月24日 茨城県 那珂市 第4回外部評価委員会(市民向けフォーラム)

  ※その他、首長や自治体との打ち合わせ等 20件

< 講演 (総括ディレクター 伊藤伸) >

10月15日,17日 北海道 幕別町 政策形成研修 
 講演テーマ 「『現状把握』から政策を考える」

10月16日 北海道 幕別町 ファシリテーション研修 
 講演テーマ 「『会議』『説明会』を改革する」

10月26日   北海道 恵庭市、江別市合同職員研修
 講演テーマ 「住民説明会等機能強化のためのプレゼンテーション」

<委員会への出席(総括ディレクター 伊藤伸)>
10月19日 第3回館山市行財革推進委員会

(2)テレビ等メディア掲載

10月1日  事業報告書 内閣府委託相談会 Annual Report2017

10月14日 新聞 市民が鴨川市事業仕分け 来年度予算編成の参考に 読売新聞

10月14日 新聞 鴨川市 事業仕分け始まる きょうまで 24事業 市民と識者で 朝日新聞

10月16日 新聞 不要・凍結5件 市民判定人評価 鴨川市事業仕分け 朝日新聞

10月17日 新聞 鴨川市事業仕分け 「不要・凍結」5件 読売新聞

10月29日 新聞 原発問題「自分ごと」に 無作為抽出市民が議論 松江で来月11日スタート 住民主催ネットで運営費調達 朝日新聞

(3)その他

< 講義 >

2018年10月~隔週金曜日 京都大学経済学研究科・経済学部 特殊講義「公共経営論2」(後期)(代表 加藤秀樹)

 公共政策の各論を毎回ゲストの講義で進めます。次回(11/2)のゲストは、井上裕之氏(内閣府審議官)です。
 前回のゲストは、玉置半兵衛氏(株式会社半兵衛麸)。

2018年9月~毎週木曜日 法政大学 法学部「NPO論 II」(総括ディレクター 伊藤伸)

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【4】<ご紹介> 構想日本が応援している活動に関するお知らせです。 
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(1)JFEJ(日本環境ジャーナリストの会)連続講座2018
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「ジャーナリストが教える“SDGs時代”の必須知識 ~ビジネスマン・市民に役立つ発信メソッド~」

未曾有の豪雨に40度超えの猛暑。気候変動の脅威は現実のものとなっています。
この連続講座では、第一線で活躍する現役の環境ジャーナリストや専門家が、世界のトレンドや日本の課題など“必須知識”を伝授。さらには、企業や自治体、NGOなどが発信していく際の“コツ”や“ポイント”もお伝えします。

【開催概要】

◇第4回~第6回(11/7~11/21)

●時 間:19:00~20:40(受付18:30~) ※

●定 員:30名

●場 所:環境パートナーシップオフィス セミナースペース ※
(〒150-0001東京都渋谷区神宮前5-53-70国連大学ビル1F 地図はこちら→ http://www.geoc.jp/access/ )

●参加費 ※ 
一般 第4~6回 各2,000円、一般学生 第4~6回 各1,000円
JFEJ会員・準会員 各回500円、JFEJ学生会員 無料

◆第4回(11月7日)「SDGsとビジネス」(松木喬さん:日刊工業新聞編集委員)

◆第5回(11月10日)フィールドワーク『地域を救う ~小水力発電の多面的役割~』環境ジャーナリストと一緒に、再生可能エネルギーと地域づくりの現場を訪ねて取材します(日帰り。貸し切りバスで都内発着)
 ※第5回は、時間・場所・参加費が異なります。別途実費(東京からの往復バスチャーター代、昼食代、現地会議室代)。

◆第6回(11月21日) 「環境・エネルギー分野と資本市場」(今西章さん エネルギージャーナル社編集次長、『週刊エコノミスト』編集部協力)

SDGs(持続可能な開発目標)→ https://www.mofa.go.jp/mofaj/gaiko/oda/sdgs/about/index.html
下記URLの申込用フォームメーラーからお申込みいただけます。
https://business.form-mailer.jp/fms/708c195391996

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【5】「そろばんは考具だ!」

トモエ算盤株式会社・そろばんエバンジェリスト 取締役社長  藤本トモエ
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8月の末に一週間ほどモスクワへ行って参りました。ロシアのそろばん塾の先生たちに我が社のそろばん教授法を伝授するためです。「えっ」と思われるかもしれませんが、今や「SOROBAN」は世界で通用する日本語の一つとなりました。ちょうど、SUSHIやSOGOSHOSHAと同じように。

そのロシアのそろばん教室も、数年前から台湾の先生を招聘してそろばんを教えていたようです。しかし、今年の2月にそのロシア人の若い社長が日本へ視察にいらして、弊社の取り組みに興味を持たれ、今回の招聘という形になりました。そのロシア人の社長はすでにブルガリアなどでもそろばん教室を展開する予定とかで、300教室が年内の目標と言われていました。

今回は私どもが出張という形で海外まで出向きましたが、来日して、そろばん教授法を勉強にいらっしゃる先生もいます。

数年前、トルコの大学教授という方にそろばんを伝授しましたが、その後その先生は500人の指導者を養成し、今や25000人の生徒を要する一大そろばんネットワークを構築したとか。

またこの夏にも南アフリカの指導者が日本のそろばんキャンプに参加するために来日しました。その一行は4年前に私どもの教授法を学び、先生のネットワークを構築するようにアドバイスを行った結果、今や6000人の生徒が傘下に登録していると喜んでおりました。

本当に本家本元より海外のそろばん事情の方がはるかに先を行っているように思います。

ただ、どの国もそろばんの持つ暗算力や速算力ばかりに目をやり、本来の「計算の過程を可視化出来る」そろばんの算数的意義についてはまだまだ理解が足りないと私は思っているのです。

そろばんは練習すればするほど、速く指を動かすことが出来るようになり、その結果暗算力も付いてくるのは確かなのですが、そこだけを強調すると、そろばんの本来持つ良さが見過ごされるように思います。

そろばんはまず数の導入の時に威力を発揮し、そしてそこから計算を自力で編み出す過程を表現できる道具です。そこがそろばんの持つ、一番面白い良さであり、たとえ今以上に計算の無人化が起こったとしても、人が数を理解する際、または計算をする過程を理解する際の道具としての命は脅かされることはないと確信しています。

一方、そろばんの高齢者への認知症予防の道具としての一面も忘れていけません。東北大の川島隆太教授は、そろばんを使っていると脳の前頭前野が活性化して血流量が増えるという実験結果を発表していらっしゃいます。テレビでお馴染みの同じく脳科学者澤口俊之先生も実験により脳の活性化を認めておられます。

まだまだ科学的な後押しはこれからの研究に依るところが多いのは事実ですが、高齢者向けのそろばん教室は、楽しく指を動かし、夢中になってしまうという側面を持っており、既にココファンや大人の学校というフランチャイズのデイケアセンターでそろばんを取り入れ、良い効果が生まれています。※

ひと昔前そろばんは、電卓が登場したので無用になったという烙印を押されてしまいそうになりましたが、人間の脳を活性化し、認知症予防に、また幼児への数指導の考具としての位置付けなどと考えると、そろばんの持つ可能性が大きく広がるように思います。また海外への正しいそろばん指導の普及と、まだまだやるべきことが沢山あるように感じる今日この頃です。

今からでもそろばん、始めませんか?

※ ココファン 学研が運営する在宅のデイサービス
  大人の学校 『学校』をコンセプトとする介護施設を運営するサービス

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藤本トモエ (ふじもと ともえ)
そろばんエバンジャリスト。慶應義塾大学法学部卒業。国際キリスト教大学にて英語科教員免許取得。高等学校、英会話学校講師を経て、現在東京新宿区にてトモエMIアカデミー主宰。ハーバード大学ProjectZeroにてMultiple Intelligences Theoryを学ぶ。筑波大学付属小学校を始め、都内小学校にて英語そろばんイマージョン授業を全国で初めて実践指導。1985年よりトモエ算盤株式会社代表取締役社長。
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(編集後記)

読み、書き、算盤。今も学びの基本と言われています。
子供の頃、そろばんを習っていた方も多いのではないでしょうか。(←自分)
電気がなくても成立する、地に足をつけた思考力や生活力は益々大事になるのではないでしょうか。

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