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タイトル::【No.900】代表コラム(8)~傍聴者の声~「民主主義の可能性を感じた」
発行日::2019/03/07
本文:
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 構想日本メールマガジン【No.900】 2019.3.07 発行

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<目次>

【1】代表コラム(7)~傍聴者の声~「民主主義の可能性を感じた」

構想日本 代表  加藤 秀樹

【2】活動ニュース

 (1) 第6期 現場みらい塾  ラストチャンスです! 3月9日(土)10日(日) 
 (2) 鳥取県 琴浦町 「公共施設レビュー」 3月16日(土)17日(日)

【3】2月の主な活動報告 政策実現活動、新聞・テレビ等メディア掲載 その他

【4】スタッフ通信 

 (1) 自分ごと化会議in松江 
 (2) ラジオ収録 AM「ラジオ日本」
 (3) 福岡県 大刀洗町 
 
【5】ご紹介 プレゼントあります

 (1)新刊紹介「学問からの手紙ー時代に流されない思考ー」宮野公樹氏

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【1】代表コラム(7)~傍聴者の声~「民主主義の可能性を感じた」

構想日本 代表  加藤 秀樹

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昨年11月から毎月開かれた「自分ごと化会議in松江~原発を自分ごと化する~」が先月末最終回を終えた。

これは、構想日本が各地の自治体とともにこれまで125回行ってきた、無作為で選ばれた住民が行政に参加する会議の一つだが、大きな特徴が二つある。

一つは、テーマが「原発」だということ。松江は全国で唯一原発を持つ県庁所在地なのだ。

もう一つは、主催者が行政でも議会でもなく、市民であること。市民が市民に集まってもらって、原発という重いテーマで議論するのだから、実現までその苦労は並大抵ではなかった。

例えば、参加者を無作為で選ぶために15万人の有権者名簿から手作業で75人おきに2000人を選び、原発推進、反対それぞれの団体と中国電力に説明者として参加を承諾してもらい、といった具合だ。

議論で出た市民の意見は、9つの提案として間もなくまとめられる。その前文(案)には次のように書かれている。

『それまで見ず知らずで、仕事も年齢も、原発に対する考えも互いに知らない26名の松江市民は、最初はおそるおそる、しかし延べ約20時間を共有する中で、やがて和気あいあいと、あるいは熱く語り合うことができました。』

この会議では、参加者の議論だけでなく傍聴者(のべ約280名)の意見や感想がすばらしかったことも一つの特徴だ。
以下、いくつかご紹介したい。

(1)いろんな意見が聞けてよかったというもの。

・原発に関して、自分が感じている以外にもたくさんの意見があることに新鮮さを感じた。
・多様な立場の人の意見がでる。声を出していないだけで、考えていることはたくさんあることが可視化されてすごい。

(2)議論する「場」が大事だというもの。

・「安心して話せる場づくり」がとても大切ですね。このスタイルが色んな場で定着すると嬉しいです。
・関係のない市民同士が話し合う場があり、意見を述べ合うことは大切だなと思った。ここから少しずつ何かが立ち上がるような気がする。

(3)議論が進むうちに、各参加者の発想が広がり、思考が深まることが見えた。さらには傍聴者も含めた一体感が感じられたというもの

・自分の価値観だけではなく、いろんな考え方があることを知り、それを踏まえて将来どうあるべきかを考えていく。大変重要なプロセス、意義のある議論だと思う。
・ひっきりなしに次々と意見が出され、かつ対立するでもなく、多岐に渡る意見が飛び交い、圧倒されました!
・自分自身も会議に参加したような気持ちになり、自分のこととして考えられました。
・傍聴者として参加しましたが、皆さんの意見を聞きながら気づくこともあり、大変有意義な時間でした。引き続きやっていってほしいなと思います。また参加したいです。

最近、民主主義の危機という言葉をよく聞く。
トランプ大統領の出現や、英、仏、独など民主主義が盤石と思われていた国での政治の大揺れ、日本では、国会は機能せず、政府が発表することの信頼が揺らいでいることなどを背景としているのだろう。

欧米ではこれに対して、フランスの「黄色いベスト運動」はじめ国民の大規模なデモが頻繁に行われている。日本人は国民性のゆえか一般の人が参加するデモはあまり行われない。
デモは往々にして敵対的になる。一方、「自分ごと化会議」は対話を深める。国民の声を政治に届ける新しい動きだと思う。最後に、傍聴者の声をもう一度引用しよう。

「このような場が現実に可能だとは、思わなかった。民主主義の可能性を感じた」
「隠れた光をどんどん見出してください」

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【2】活動ニュース

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(1)第6期 現場みらい塾 受講生募集中 

現場みらい塾は、ハウツー的なスキル中心の従来型の自治体職員向け研修ではありません。
自治体のどの仕事にも応用できる「知恵の出し方を身につけるトレーニングの場」です。
行政職員を中心に、議員や民間企業等で働く人などが一緒に議論し、多様なものの見方と知恵の出し方を学び合うゼミ形式のプログラムです。

プログラムの詳細、お申し込みは、下記のURLからご確認ください。
現場みらい塾ホームページ http://www.kosonippon.org/project/detail.php?id=793

【日程】
第3回:3月 9日(土)10:00~18:00、10日(日)10:00~16:00

※1日のみの受講も可能です。

【主な講師陣】
大西 健丞〔特定非営利活動法人ピースウィンズ・ジャパン 代表理事兼統括責任者〕
福嶋 浩彦〔中央学院大学 教授・元消費者庁 長官・元我孫子市長〕

【お問い合わせ】
構想日本:田中、永由 TEL:03‐5275‐5607 E-mail:info@kosonipon.org

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(2)鳥取県 琴浦町 「公共施設レビュー」

琴浦町は無作為に選ばれた町民と「まちの公共施設のあり方」について考える『公共施設レビュー』を開きます。
今回、議論する公共施設は「生涯学習センター」「ホール」「総合公園」「キャンプ場」「道の駅」です。

★琴浦町の特徴★

1.公共施設について施設利用者以外の意見を聴くため、無作為に選んだ町民が参加する仕分けの手法を活用(市民の参加、外部の視点を使っての公開での実施、一定の評価を行う)。
2.施設レビューの評価結果は、来年度に策定予定の個別施設計画(「公共施設総合管理計画」の目標達成のための具体的な取組み)へ反映。
3.無作為に選ばれた町民2,000名のうち、応募があった63名(応募率3.15%)が参加。応募者のうち女性は43%、40代以下が38%。

 ― 開催概要 ―

【開催日時】 

 3月16日(土) 9:30~17:00(予定)
 3月17日(日) 10:00~16:00(予定)

【会 場】 

 生涯学習センター(まなびタウンとうはく)4階多目的ホール(鳥取県東伯郡琴浦町徳万266-5)
  ※会場についてのお問い合わせは、琴浦町役場総務課まで(電話:0858-52-2111)

【対象施設】 
 〇1日目(3月16日)
  対象施設:(1)まなびタウンとうはく(2)カウベルホール(3)総合公園(東伯総合公園、赤碕総合運動公園)

 〇2日目(3月17日)
  対象施設:(1)一向平キャンプ場(2)道の駅(物産館ことうら、ポート赤碕)

【参加者】
 ・町民評価員(琴浦町民)※住民基本台帳から無作為に選ばれた町民
 ・琴浦町職員(各施設の所管課)
 ・施設利用団体代表(対象施設を利用している団体及び個人)
 ・コーディネーター1名・審議員5名★

【参加費】 無料(事前申し込み不要、途中の入退室可)※どなたでも傍聴できます。
【主 催】 琴浦町
【協 力】 構想日本

★詳細はこちら
http://www.kosonippon.org/project/detail.php?id=796&city=140

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【3】2月の主な活動報告

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(1)政策実現活動

 2月 3日 茨城県 古河市行政事業レビュー
 2月 4日 第250回JIフォーラム「島のくらしは“周回進み”」(島サミットプロジェクト)
 2月9日、23日 現場みらい塾第1回,第2回
 2月17日 鳥取県 琴浦町公共施設レビュー町民評価員事前研修会
 2月24日 島根県 自分ごと化会議in松江(最終回)
 2月25日 北海道 幕別町オリンピアンの町ワークショップ(第3回)

  ※その他、首長や自治体との打ち合わせ等 13件

< 講演 (総括ディレクター伊藤伸) >

 2月 7日 大分市職員有志勉強会「おおいたおんせんカフェ」
 【行政の現場~「市民自治」の先進事例~】
 2月14日 NPOサポートセンターGood-Business-Studio「政策提言アプローチの事業戦略ゼミ」
 【第1回 現場から政治、行政を動かす施策を考える】
 2月16日 東海村TOKAIサイエンスフォーラム 
 【自分ごと化するための方策~無作為抽出手法の意義~】
 2月26日 北海道本別町職員有志ランチミーティング

(2)テレビ等メディア掲載

 2月10日 新聞 松江・島根原発 市民が討論 当事者意識高め、建設的に 毎日新聞
 2月12日 WEBマガジン 自治の担い手の再生第11階 議会が無作為抽出型の住民協議会を主催する ~岡山県 新庄村~ 議員NAVI
 2月27日 新聞 ふるさと住民票 飯舘の挑戦続く 制度導入1年 292人登録 復興の思い 村づくりに 朝日新聞

(3)その他 

< 講義 >
 
 2018年9月~毎週木曜日 法政大学 法学部「NPO論 II」(総括ディレクター 伊藤伸)

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【4】スタッフ通信 ITO & NAGAYOSHI

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 (1)「自分ごと化会議in松江」終了!

 2月24日「自分ごと化会議in松江」最終回。働き始めて28年間、仕事で涙が出るほど感動したことはあまり記憶にないが、この日はそんな特別な日になった。 
 今回素晴らしいグループに出会うことができた。

  詳細はこちらから → https://www.facebook.com/shin.ito.9235/posts/2168816966571476

 (2)「ラジオ出演(収録)」

 AM1422khz「ラジオ日本」で放送されている「SPARK IGNITION」
 公開収録が行われ、3週連続で放送されます。みなさまのお耳を拝借出来れば、幸いです。
 3月25日(月)、4月1日(月)、4月8日(月)の深夜24時半~1時の番組に出演します。
  
  収録の様子はこちらから → https://www.facebook.com/shin.ito.9235/posts/2167090486744124

 (3)福岡県 大刀洗町 

「住民協議会での意見が一つカタチに!」

 福岡県大刀洗町では『くらしの中の鉄道』をテーマに、無作為に選ばれた町民に高校生が加わり議論してきました。利用者が減っている鉄道をみんなで支えていくために出来ることは何かを考え、行政が実現させた取組みをご紹介しています。

 詳細はこちらから → https://www.facebook.com/kosonippon/posts/2005687269500410?__tn__=-R

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【5】ご紹介 出版物のお知らせです 

メルマガにも何度かご寄稿頂いている、京都大学准教授の宮野公樹様のご本です。  

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今日的大学改革論にもの申す

新刊紹介「学問からの手紙ー時代に流されない思考ー」(小学館)

今、大学改革と言えば、金や制度やマネジメント。それとランキングといった数字の話ばかり・・・ いったい何のために改革しているのかを忘れてはいないでしょうか。

決して、目に見えるモノを軽視するのではなく、そのモノに意味がある(または、ない)と認める心のほうが、目に見えるモノの先にあるという常識(当たり前)を思い出したほうがいいと言いたいだけです。

本書にはデータもなければ数式もない、なにか実験した結果もなければ文献調査した結果もない。著者が10年来ずっとずっと想いつづけてきた<学問>について、現状への違和感を頼りに書き綴ったものです。

この学問論の観点から、「研究は役に立つべき/立たないべき」問題、「基礎研究がいっこうに振興されない理由」といったよくある話題についてばっさばっさと斬りまくります。さらには返す刀で、大学がこのような状況に陥ったのは大学のせいと言い切り、筆者自身が日々大学内で奮闘している活動について紹介しています。

大学に関心あるかただけでなく、学ぶこと好きな方に、ぜひ「学び直し」として手に取って頂きたいと思っています。「学ぶということはどういうことか」について語った内容は、企業の方や高校生の方、子を持つ父母の方々にも、きっと響くはず。なぜなら、学問とは普遍の追求のこと。普遍とは、誰にでも共通することなのですから。

本メルマガ読者の方5名にプレゼントいたします。
miyano.naoki.2nアットkyoto-u.ac.jpまでメッセージください。(アットを @ にしてください)

発送をもって当選とさせて頂きます。

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(編集後記)

3.11から8年。東日本大震災の避難生活者数は5万2000人。(平成31年2月現在・復興庁)
プレハブの仮設住宅入居状況は5722戸(H30.4)、震災関連死は3701人。(H30.3)
数字の向こう側には、数では表せない、ひとりひとりのかけがえのない人生があると思うのです。

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