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タイトル::【No.912】 「ものと心」 ~時を越えて受け継がれるもの~
発行日::2019/05/30
本文:

お笑いコンビが、選挙を斬る?! J.I.フォーラムも新しいカタチ?

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 構想日本メールマガジン【No.912】 2019.05.30 

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<目次>

【1】J.I.フォーラムのお知らせ

 (1)第252回J.I.フォーラム 6月13日(木)開催!!

 「選挙」ってなんだ?! -シリーズ 民主主義の新しいカタチ(2)-

 (2)「自分ごと化会議in松江 成功のカギ」YouTubeで視聴できます
 
【2】活動ニュース

 (1)岡山県新庄村 議会主催の住民協議会 6月1日(土)第4回(最終回)

  テーマ「老朽化した村役場庁舎をどうするか」

 (2) Yahoo!ニュースオーサー 
 
【3】お知らせ

 (1) 第5回「東北歴史文化講座」

【4】巻末寄稿文

 「ものと心」 ~時を越えて受け継がれるもの~

   暮らしのクラフトゆずりは店主  田中 陽子

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【1】J.I.フォーラムのお知らせ

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(1)第252回J.I.フォーラム 「選挙」ってなんだ?!-シリーズ 民主主義の新しいカタチ(2)-

「どうして選挙にいかなくちゃいけないの?」「1票で何か変わるの?」
誰かに聞かれた時、あなたはすぐに答えられますか?
誰もが抱える素朴な疑問を、お笑いコンビ“三拍子”が、あなたに代わって問いかけます。 
 
SEALDs創設メンバー×お笑いコンビ×政策シンクタンク 

異色のコラボで、日本の政治そして未来を語ります。さあ、どんな答えがみつかるでしょうか。

◯日 時:2019年 6月13日(木)19:00~20:50 (開場 18:30)

◯会 場: Nagatacho GRiD(永田町グリッド)6F ATTiC Conference
〒102-0093 東京都千代田区平河町2-5-3 Nagatacho GRiD
https://grid.tokyo.jp/#access

「永田町駅」4番、9番b出口より徒歩2分「麹町駅」1番出口より徒歩7分
「赤坂見附駅」7番出口より徒歩5分(上り坂になります)

 ※初めての場所です。どうぞお気をつけてお越しください。

◯登壇者:(敬称略・五十音順)

奥田 愛基(SEALDs創設メンバ-)

三拍子(お笑いコンビ) 【久保 孝真、高倉 陵】

加藤 秀樹(構想日本 代表) 

◯コーディネーター:伊藤 伸(構想日本 総括ディレクター)

◯参加費 : 一般 2,000円 / 学生 500円(構想日本会員は無料です)※学生の方は受付にて学生証をご提示ください。  
 事前にお申し込みください ☆懇親会はございません。

◯フォーラムの申し込み方法
⇒HPから申し込み:http://www.kosonippon.org/forum/regist.php
⇒メールをする:info@kosonippon.org
⇒Facebookイベントページの「参加」をクリック
:https://www.facebook.com/events/433423254109063/
⇒電話をする:03-5275-5607
⇒FAX.をする:03-5275-5617
いずれかの方法で、お申し込みください。既にお申込みの方は、申し訳ございません。

◯お問い合せは TEL 03-5275-5607

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(2)J.I.フォーラム「自分ごと化会議in松江 成功のカギ」の動画がYouTubeで視聴できます!

おかげさまで第251回J.I.フォーラムも、たくさんのお客様にご来場いただきました。
誠に、ありがとうございました。

お越しになれなかった皆様、当日ニコニコ生放送をご覧になれなかった皆様。
YouTubeにて当日の様子をご覧いただけます。是非ともアクセスしてください。

こちらから → https://youtu.be/eSGupOka6y4

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【2】活動ニュース

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(1)岡山県 新庄村議会主催の「住民協議会」6月1日(土)第4回(最終回)
 
テーマ「老朽化した村役場庁舎をどうするか」        
 
★新庄村「住民協議会」の特徴★

1.議会自体が主催する住民協議会は全国初!!
2.選挙人名簿から無作為に選ばれた120人の中から応募のあった16名の住民が参加。応募率13.3%は、過去の住民協議会の中で最高。
3.応募者の女性の割合が42.9%、40代以下が57.1%と、新庄村が行う会議の中では群を抜いて、女性と若者の割合が高い。

 
【開催日時】第4回:6月1日(土)18:00~21:00(予定)

【会 場】新庄村 公民館 大会議室 ※会場についてのお問い合わせは、新庄村議会事務局まで(0867-56-2626)
      
【参加者】住民協議会委員、新庄村議会議員、コーディネーター(進行、議論の整理役)

【参加費】無料(事前申し込み不要、途中の入退室可)※どなたでも傍聴できます。

 詳細は、構想日本ホームページをご覧ください。
 http://www.kosonippon.org/project/detail.php?id=789&city=143

 お問い合せ:構想日本 伊藤/永由
 TEL:03-5275-5607、email:shiwake@kosonippon.org

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(2)Yahoo!ニュースオーサー 記事投稿 
 
 ディレクター 伊藤 伸   

 ◇2019年5月7日 みんなが一斉に休むことは必要なのか? 
 https://news.yahoo.co.jp/byline/itoshin/20190507-00125096/

 代表 加藤 秀樹

 ◇2019年4月11日 働き方改革と関係人口とふるさと住民票(R)
 https://news.yahoo.co.jp/byline/katohideki/20190411-00121934/

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【3】お知らせ 

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(1)JR東日本が開催する 第5回「東北歴史文化講座」

今回のメルマガ執筆者の田中陽子さんが、東北のお話をされます。

東北エリアの「歴史」「文化」を独自のテーマで掘り下げ、知られざる日本を再発見する講座の5回目。

温かさのために糸を重ねた刺し子、山人の食を支えた曲げわっぱなど、風土や暮らしの知恵から生まれた工芸品。作り手300人余りを訪ね、その美に込められた技と心を語る。

◇日 時:2019年7月6日(土)15:30 開場 16:30 開演(18:00 終了予定)

◇テ ー マ:「東北で紡がれた手しごとの物語」 ~現代の「用の美」に宿る技と心~

◇講 師:田中 陽子氏

◇会 場:ベルサール秋葉原2階 
https://www.bellesalle.co.jp/shisetsu/tokyo/bs_akihabara

◇交 通:JR「秋葉原駅」電気街口徒歩約 3 分

◇募集人数:800 名様

◇参加費用:お一人様 1,000 円(税込) ※講演当日、受付にて現金でお支払いください。

◇応募方法:Web、はがき。※応募期間 2019年6月2日(日) 23:59 まで
https://www.jreast.co.jp/tohokurekishi/
<はがき> 通常はがきに下記事項を明記のうえ、ご応募ください。
1、受講希望講座(青森講座または東北講座) 2、郵便番号・住所 3、氏名(フリガナ) 4、電話番号 5、参加希望人数(1~2名)
宛先 〒103-8636 日本郵便株式会社 日本橋郵便局 私書箱 271 号 東北歴史文化講座事務局宛 
応募締切 2019 年 6 月 2 日(日) 当日消印有効

◇お問合せ窓口: 東北歴史文化講座事務局 050-3803-9244 
受付時間 10:00~12:00、13:00~17:30 ※土日祝日を除く
※お申し込みが募集人数を超えた場合は、抽選とさせていただきます。
※当選者の発表は、はがきの発送(6月中旬)をもって代えさせていただきます。

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【4】「ものと心」 ~時を越えて受け継がれるもの~

   暮らしのクラフトゆずりは店主  田中 陽子

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「縄文の昔からおよそ良いものは、みんな手の仕事だった。食べ物、器も、家も、橋も、仏さまも…」いつか読んだ、忘れられない言葉です。

私たちの祖先は、生きるために、草木や動物を手にし、必要なものは自分たちでこしらえ、暮らしを営んできました。日本の伝統工芸(手仕事)からは自然を受け入れた暮らしの知恵と人との繋がり、そして普遍的な“用の美”が感じられます。様々なことが便利になり、大切な何かが見えなくなってしまった時代だからこそ、ものの意味合いや人との絆の大切さを考えさせられます。

長く厳しい冬。閉ざされた大地。東北ではさまざまな手仕事が育まれました。その中の 一つ、青森に残る「刺し子」は、雪降る北国で生きた女性たちの手仕事です。日常の衣類 や労働着の修理や補強を目的とした実用的な"刺し"という技法で、身の回りの草花や動物をモチーフにした女性らしい視点で描かれた装飾性の高い模様、高度な刺しの技が光ります。

かつて東北では、寒さが厳しく綿花が採れないため、ぼろぼろになった布きれ一枚、捨て ませんでした。東北で一般的な麻布は保温性に劣ります。その繊維の間に、当時貴重だった綿糸を刺すことで、わずかに温くなった布を身につけ、寒さをしのぎ、生活を支えました。労力もさることながら、何より布は、生死を分ける食べ物同様にかけがえのないものでした。布をいつくしむ心から生まれた刺し子は、まさにものを大切に暮らしてきた母の知恵であり、家族への愛情でもあったのです。

また、山の男たちの手仕事の一つに、秋田杉を薄く削って作る『曲げわっぱ』があります。杉の木を薄くそいで熱を加え、曲げて桜の皮で留めたもの。杉の殺菌効果でご飯が悪くなりにくく、冷えても木肌が水分を吸っていつまでも美味しかったと言います。また、曲げわっぱの止めの部分に使われている桜の皮の模様は、当時「人の名前」としても使われました。山で何かあった時は、自分の曲げわっぱを沢に流して、村に安否を知らせたそうです。

同じ山から採れるアケビや山葡萄の蔓で編んだ手仕事の『籠』も、日々の暮らしに欠かせない道具でした。人々は一年のわずかな季節に採取できる山の恵みに感謝し、その蔓でさえ「山からわけてもらう」と言いました。

当時の人々は自然という大きな力に畏敬の念を持ち、厳しい暮らしを受け入れて、たくましい生命力と誇り、謙虚さを持ち、生き抜いてきたのではないかと思います。今、モノは溢れ、時代は量産できるかどうか、効率良く低コストが可能かということを追い求めています。けれどもモノの原点は“人の手”で作られ、その素材は“自然”から得たものだということを忘れてはならないと思います。

手仕事の向こう側には、人と人、そして自然との共存関係を映し出す、深くて味わいのある物語があります。日本文化の源泉とも言える精神性はどんなに時代が変わっても、変わる事のない日本人の心の遺産ともいえると思います。

目を奪われるほどの美しさで輝きに満ち溢れる十和田の森。やがて冬がきて、最後の木の葉が地面に落ちると、次の春を待つための大切な肥やしとなり、それを覆う美しい雪景色が広がります。

「雪景色が綺麗なのはその下に様々な事情を包みかかえているから…」人生においても同じ、そして雪の下にある事情のように、その輝きを次の世代に伝え、受け継いでいくために、今私たちがしなければならないことがあると思うのです。

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田中 陽子 (たなか ようこ)
 
青森・秋田・岩手をはじめとする東北の工芸(手仕事)を紹介する店 「暮らしのクラフト ゆずりは」店主。青森県十和田湖畔で生まれたクラフトショップ“暮らしのクラフトゆずりは”は、今年で31年。
平成元年からはじまり、令和の時代まで続けてくることができました。
作り手を一軒一軒訪ね歩くことから始め、手仕事が現代の暮らしにどのようにしたら役に立てるだろうかと作り手と一緒に試行錯誤し、お客様に手仕事の背景やエピソードも一緒に伝える活動をしてきました。全国各地で展示会を開催し、東北を愛する真摯な気持ちと、現代風のセンスが相まって生まれる作品の数々は、全国で多くのファンを生み出しています。著書に「ゆずりはの詩」(主婦と生活社:2007 年)。

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(編集後記)

昨年9月最新鋭ステルス戦闘機F35Bの墜落事故。米監査院は、原因は機体の欠陥と公表。
今年4月9日航空自衛隊三沢基地所属の最新鋭ステルス戦闘機F35Aが青森県沖で墜落。
トランプ大統領は、日本が最新鋭ステルス戦闘機F35を105機調達する計画に「同盟国で最大だ」と称賛。

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