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タイトル::【No.920】「JUDGIT! 国が何をしているか発見できるサイト」
発行日::2019/07/25
本文:

【No.920】選挙が終わってからが「正念場」ですよね。

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 構想日本メールマガジン【No.920】 2019.07.25 発行 

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<目次>

【1】代表コラム(10)「JUDGIT! 国が何をしているか発見できるサイト」

 構想日本 代表  加藤 秀樹

【2】活動ニュース

 (1)兵庫県 川西市「かわにし市民会議(3)」(住民協議会)7月27日(土)

 (2)和歌山県 海南市「住民協議会(2)」7月28日(日)

 (3)千葉県 市原市 「市民点検」 8月3日(土)・4日(日)

【3】スタッフ通信 

 (1) Yahoo!ニュースオーサー 記事 NEW!

 (2)広島県 三原市「事業レビュー」<実施報告>

 (3)和歌山県 海南市 「第1回住民協議会」<実施報告>

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【1】代表コラム(10)「JUDGIT! 国が何をしているか発見できるサイト」

構想日本 代表  加藤 秀樹

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今や私たちはスマホにキーワードさえ入れれば、買い物もホテルの予約もできるし、世界のニュースを知ることもできる。ところが、私たちの税金で行われている政府の予算や事業はこれまで全くその埒外にあった。

国も地方も多くの統計情報を公表しているが、それらは、もともと行政が使う目的で作られているため、多くの国民も、企業も、メディアも本当に知りたいことがなかなか分からない。これらがデータベース化されたら、一気に国や地方の状況や行政の中身が見えてくる。

構想日本は、政府の情報の中でも核心に位置する「予算」をデータベース化し、キーワード検索で誰でも使えることに成功した。そのサイトがJUDGIT!だ。

ここで重要なことは、予算の何をデータベース化したかだ。

それを知っておいてもらうことが、このサイトを有効に使うことにつながるので、以下少し説明したい。

実は、従来の予算関連資料には、事業の詳細や具体的な目的は書かれていなかった。ほとんどの国民はこれを見ても何もわからない。

2008年、自民党が行政改革を進めるために党内に作った「無駄撲滅チーム」の一つの班で、日本初の国の事業仕分けを行った。構想日本はそれに協力し、議論の基礎資料とするため対象事業の「事業シート」を初めて作った。

これは、従来の予算資料にかわり予算や事業の実態が分かるように作ったもので、行政機関が行っている事業毎に「何が目的か」「事業の内容」「予算額」「事業予算の支払い先」「どんな成果があったか」など約30項目をフォーマット化して各省の担当課が記入する。

翌年、民主党政権となり、政府による事業仕分けが行われた際もこのシートが使われた。その後安倍政権になってから現在に至るまで「行政事業レビューシート」と名を変えて約5,000ある国の事業すべてについて継続して作られている。

今回は、2015年度以降の「行政事業レビューシート」をデータベース化し、検索サイトとしてオープンしたものだ。

JUDGIT!では、キーワードを入れることで国が行っている事業を様々な面から検索できるため、例えば「省庁間の事業の重複」や「政府事業の受注企業ランキング」なども分かる。

今月11日にサイトをオープンして以来、ページビューは11万を超えた。この間に参院選挙があったこともあり、キーワードとしては「選挙」が最も多く約2000件、ついで「オリンピック」だ。

ツイッターなどを見ると「このサイトはすごい!」といったものが多くありがたいと思うが、このサイトが本当に威力を発揮するのは、検索した後、もともとの「行政事業レビューシート」を読んでもらうことによってだ。調べたいことの元データはそこにあるからだ。これは他の検索サイトでも同じだろう。

近く消費税率が上がる予定だが、税金は少しでも無駄なく使ってほしいものだ。そのためには政治家や官僚に任せきりではなく、できるだけ多くの人がいろんな面からチェックすることが一番だ。

もちろんこのサイトは予算のチェックだけが目的ではない。国の事業を受注したい企業にとっては事業の特徴や競争相手を調べることができる。特定の分野の補助金についても調べられる。国の予算や事業について何かを調べたい人がそれぞれキーワードを入れて検索すればいいのだ。誰でもが国がしていることについて知りたいことを知り、何かを発見する。それがJUDGIT!だ。国の予算や事業を通して政治・行政が多くの人にとって「自分ごと」になる。政治・行政は、緊張感が出てレベルが上がる。それがJUDGIT!の目指すところだ。


※「JUDGIT!」 こちらから → https://judgit.net/

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【2】活動ニュース

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(1)兵庫県 川西市「かわにし市民会議」(住民協議会)

【日 時】第3回 7月27日(土) 13:00~16:00(予定)

【会 場】川西市役所(川西市中央町12−1号)
 ※会場に関する問い合わせ先:川西市役所総合政策部 政策創造課(電話:072-740-1120)

 詳細は、川西市HPをご覧ください。 

 http://www.city.kawanishi.hyogo.jp/shiseijoho/gyozaisei/1008787/1008790/index.html

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(2)和歌山県 海南市「住民協議会」

【日 時】第2回 7月28日(日) 14:00~17:00(予定)

【会 場】海南市役所(和歌山県海南市南赤坂11番地)
 ※会場に関する問い合わせ先:海南市役所総務部企画財政課(電話:073-483-8405)

 詳細は、海南市HPをご覧ください。

 http://www.city.kainan.lg.jp/kakubusho/soumubu/kikakuzaiseika/kikakuzaiseikatorikumi/jyuuminkyougikai/1559805096309.html

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(3)千葉県 市原市 「市民点検」 

★市原市「市民点検」の特徴★

 1.最大の目的は市民と職員の「対話」によって、双方に「気付き」を多く作ること。
 2.市民が「判定」だけでなく「議論」にも参加するのは、全国で唯一。
 3.無作為に選ばれた2,500人のうち、応募してきた73名と高校生14名が参加。
 (別途、過去市民点検員として参加したOBOG51名が参加、計138名。)

【日 時】 8月3日(土)、4日(日)9:30~16:30(予定)

【会 場】市原市役所議会棟第1、2、3、4委員会室 (千葉県市原市国分寺台中央1丁目1番地1)
 ※会場に関する問い合わせ先:市原市総務課行政改革推進室(電話:0436-23-9822)

【議論の仕方と参加者】
 説明者(市原市職員)と市民点検員(※)が議論した上で、対象事業の評価を行う。

 ※市民点検員:「住民基本台帳から無作為に選ばれた2,500人の中から応募のあった73名」および「市民点検員OBOG176人の中から応募のあった51名」、「高校生14名」を合わせた計138名の市民。

【対象事業(抜粋)】※対象事業費総額:9億9022万

 ▼1日目 
 ・地区まつり助成事業・生活支援体制整備事業・道路特定事業(バリアフリー化の推進)
 ・スポーツ合宿誘致事業・ごみ減量850推進事業・子育て家庭支援員活動事業 ほか
 ▼2日目
 ・租税教育、啓発事業及び租税教室事業・水道管漏水の対応・下水道の普及促進
 ・ふるさと名物応援事業・教育資金利子補給事業・特別支援教育推進事業 ほか

【主催】市原市

 詳細は、市原市HPをご覧ください。

 https://www.city.ichihara.chiba.jp/joho/keikaku/gyokaku/soutenken/simintenken2019.html

※上記3自治体【参加費】無料 どなたでも傍聴できます(事前登録不要、途中入退室可)

【お問合せ】 構想日本 伊藤・後藤・永由・今泉 TEL:03-5275-5607 E-MAIL:shiwake@kosonippon.org

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【3】スタッフ通信 

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(1)Yahoo!ニュースオーサー 記事投稿 NEW!
 
 総括ディレクター 伊藤 伸   

 ◇2019年7月18日 参議院選挙「1票=500円」を肝に銘じる。
 https://news.yahoo.co.jp/byline/itoshin/20190718-00134746/

 ◇2019年7月14日 下宿をしていて住民票は実家に置きっぱなしの皆さん、今からでも投票はできます。
 https://news.yahoo.co.jp/byline/itoshin/20190714-00122444/ 

(2)広島県 三原市「事業レビュー」<実施報告>

 判定者の発言やコメントは、とても前向きで「一緒に課題を解決しよう」という雰囲気。
 説明をする事業担当課の職員が、課題に感じていることを伝えて、解決策を探っていきたいという思いが、市民判定者にも伝わる。 

 詳細はこちら → http://www.kosonippon.org/blog/?p=1780

(3)和歌山県 海南市 「第1回住民協議会」<実施報告>

 初回は、市内のコミュニティ施設(公民館や児童館など)の現状について説明。
 市民参加者は2班にわかれ、コミュニティ施設について普段感じていることを話し合った。

 詳細はこちら → http://www.kosonippon.org/blog/?p=1796

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(編集後記)

国有地を約8億2000万円お値引きして売却しても、どうやらお咎めはないようです。
投票率48.8%の中、増税は「信認得た」らしいです。医薬品、医薬部外品が10%。
電気・ガス・水道なども10%。「人はパンのみにて生くるにあらず」←ちょっと意味違う。

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