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タイトル::【No.937】 “震災後に始まった東北の手仕事”に見つけた光 (後編)
発行日::2019/11/21
本文:
【No.937】次回フォーラム 12月24日(火)に決定しました!!

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 構想日本メールマガジン【No.937】 2019.11.21 発行 

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<目次> 

【1】第254回J.I.フォーラム 12月24日(火)

 「これからの防災、減災を考える(仮)~自分で出来ることから始めよう~」

【2】各地からの現場レポート

 (1)兵庫県 淡路市「事務事業の総点検」

 (2)岡山県 津山市「津山自分ごと化会議」第1回  
 
【3】今後の活動予定

 (1)岡山県 津山市 「津山自分ごと化会議」第2回 11月23日(土・祝)

 (2)群馬県 富岡市 「とみおか未来会議」第3回 11月24日(日)(台風19号で延期になった10月19日の分) 

 (3)兵庫県 川西市 「かわにし市民会議(住民協議会)」 第6回 11月30日(土)

【4】お知らせ

 (1)時の法令 11月号  

 (2)復興から自立へのものづくり刊行記念フェア・東北の手仕事展

 (3)東北☆手しごと応援フェア

【5】巻末寄稿文 

 “震災後に始まった東北の手仕事”に見つけた光 (後編)

   フリーライター 飛田 恵美子

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【1】第254回J.I.フォーラム 

 「これからの防災、減災を考える(仮)~自分で出来ることから始めよう~」

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近年、毎年のように大規模な自然災害に見舞われ、日本は本当に自然災害の多い国だということをあらためて実感します。

大規模災害にどう対応するか、今や私たち全員がつきつけられている深刻な問題です。

千葉県内の被災現場の状況をつぶさに聞き、今後に役立てたいと思います。

◯日 時:2019年 12月24日(火)18:30~20:30(開場18:00)

 ※開始時間にご留意ください。(入退室自由)

◯会 場:アルカディア市ヶ谷 4F 鳳凰(千代田区九段北4-2-25、TEL:03-3261-9921) 

◯登壇者:(敬称略)

 平 将明(内閣府 防災担当副大臣・衆議院議員) 

 石井 秀征(鴨川市 経営企画課 課長補佐) 

 熊井 成和(館山市 健康福祉部長)

 佐木 学(三原市まちづくり戦略検討会議委員・小坂町 防災会会長)

 鈴木 航太(富津市 総務部資産経営課資産経営係 係長) 

 鈴木 裕士(富洋観光開発株式会社 代表取締役) ほか  

◯参加費 : 一般 2,000円 / 学生 500円(構想日本会員は無料です)※学生の方は受付にて学生証をご提示ください。  
 事前にお申し込みください ☆懇親会はございません。

◯フォーラムの申し込み方法

⇒HPから申し込み:http://www.kosonippon.org/forum/regist.php
⇒メールをする:info@kosonippon.org
⇒Facebookイベントページの「参加」をクリック
:https://www.facebook.com/events/2325371987715443/
⇒電話をする:03-5275-5607
⇒FAX.をする:03-5275-5617

いずれかの方法で、お申し込みください。

◯お問い合せは TEL 03-5275-5607

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【2】各地からの現場レポート

 参加者の生の声が、続々届いています。 

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 (1)兵庫県 淡路市「事務事業の総点検」(10/29-11/1)

 対象事業は、ふるさとづくり推進、放課後児童健全育成、介護用品支給など全20事業。

 淡路市では職員研修の一環として、職員同士で議論するスタイルで事務事業の総点検を実施しています。
 
 意見(抜粋):

「点検員の立場を経験したことで、今後の職場での考え方に活きてくると感じた」
「今まで見えていなかったものを見る習慣がつき、成長につながると感じた」
「事業を他の人に別の観点からみてもらう事で、新しい気付きがあった」

 詳細はこちら → http://www.kosonippon.org/blog/?p=2433

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 (2)津山市「津山自分ごと化会議」第1回(11/2)

 テーマは「市営プールと学校プールのあり方」

 参加者から、市営・民間プール、スポーツジム、その他の公共施設等の使用状況や今感じていることを発表してもらいました。
 
 意見(抜粋):

「プールの新設か改修の話もあるが、次世代の負担をいかに減らすことができるか」
「市の財政が逼迫している中なので、真剣に考えたい」
「会議の中で、自分の考えがどのように変わってくるのか楽しみ」

 詳細はこちら → http://www.kosonippon.org/blog/?p=2454

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【3】今後の活動予定

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(1)岡山県 津山市 「津山自分ごと化会議」第2回 11月23日(土・祝)

【テーマ】「市営プールと学校プールのあり方について」

 市が所有・管理しているプール施設について、人口減少や施設の老朽化に伴い、将来を見据えた運営方法の見直しが必要となっています。そこで、今後のプールのあり方について、市民の皆さんに話し合っていただく「津山自分ごと化会議」を開催します。

【日 時】11月23日(土・祝) 13:00~16:00(予定)

【会 場】津山市役所(岡山県津山市山北520番地)

 ※会場に関する問い合わせ先 津山市行財政改革推進室(電話:0868-32-2028)

 詳細は、津山市HPをご覧ください。
 https://www.city.tsuyama.lg.jp/life/index2.php?id=7317

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(2)群馬県 富岡市 「とみおか未来会議」第3回 11月24日(日)

台風19号により、延期した10月19日の第3回会議を11月24日(日)に開催します。

【テーマ】「子育て支援の充実(子どもの遊び場整備)~地域の課題を自分ごと化する~」

 少子化・超高齢社会や人口減少への対応として、市民協働によるまちづくりの推進は大変重要と考えています。そこで、多彩な力を市政に活かしていくため、無作為に抽出した様々な世代の市民の皆様を委員として、地域課題について協議を行う「とみおか未来会議」を開催します。

【日 時】11月24日(日)13:30~16:30(予定)

【会 場】富岡市役所 議会棟3階会議室 他(富岡市富岡1460‐1)
 
 ※会場に関する問い合わせ先:富岡市企画課(電話:0274-62-1511)

 詳細は、富岡市HPをご覧ください。
 https://www.city.tomioka.lg.jp/www/contents/1561364620943/index.html

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(3)兵庫県 川西市 「かわにし市民会議(住民協議会)」 第6回 11月30日(土)

【テーマ】市民が選んだ5つのテーマ。1,産業の活性化 2,子育て・教育の充実 3,住宅都市としての魅力向上 4,文化・歴史の活かし方 5,やりがいの持てる地域活動の促進
 各テーマについての市民の議論をもとに総合戦略を作ります。
 第6回では、市民会議からの提案書を基に市が作成した総合戦略原案について議論を行います。

【日 時】11月30日(土) 13:00~15:00(予定)

【会 場】川西市役所(川西市中央町12−1号)

 ※会場に関する問い合わせ先:川西市役所総合政策部 政策創造課(電話:072-740-1120)

 詳細は、川西市HPをご覧ください。
 http://www.city.kawanishi.hyogo.jp/shiseijoho/gyozaisei/1008787/1008790/index.html


△上記3自治体とも【参加費】無料 どなたでも傍聴できます(事前登録不要、途中入退室可)

△上記3自治体のお問合せは、構想日本まで TEL:03-5275-5607 E-MAIL:shiwake@kosonippon.org

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【4】お知らせ  

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(1)時の法令 

 法律雑誌『時の法令』で、総括ディレクターの伊藤が「 構想日本の”日本まるごと自分ごと化”計画」を連載中!

 今月号(11月15日)は「だれのための「公職選挙法」か?」をテーマに掲載しています。

 主な内容:◆公選法の理念と現実/◆「選挙活動」と「政治活動」は異なるという建前/◆有権者のための選挙へ、法改正を など
 http://www.garyusha.com/wp/?p=4318

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(2)復興から自立へのものづくり刊行記念フェア・東北の手仕事展

 名古屋にある雑貨とカフェのお店「q.e.d.STORE&CAFE」にて、東北3県9団体の手仕事品を展示販売中。通販も行っています。

 ○期間 開催中〜11月24日まで(月・火・水除く)
 ○会場 q.e.d.STORE & CAFE(愛知県名古屋市名東区極楽2-120-2)
 ○営業時間:木〜土曜日12:00~19:00 日曜日12:00〜18:00
 ○詳細 http://qedstorecafe.blog87.fc2.com/blog-entry-4429.html
 ◯通販サイト http://qedstorecafe.cart.fc2.com/

(3)東北☆手しごと応援フェア

 東京・戸越銀座商店街にて、東北3県6団体の手仕事品を展示販売いたします。著者も売り場に立つ予定です。

 ○日時 11月30日(土) 12:00〜18:00 12月1日(日)11:00〜17:00
 ○会場 戸越銀座商店街・銀ちゃん物産シアター(東京都品川区戸越1-20-9)
 ○詳細:http://www.tohoku-manufacture.jp/blog/sma.html

 【トークショー開催】

 文化放送アナウンサー斉藤一美さんと復興をテーマにしたトークショーを開催します。

 ◯日時 11月30日(土)19:00~  (事前予約制)
 ◯会場 参加者にのみお知らせ。
 
 お申し込みはこちらから→https://docs.google.com/forms/d/e/1FAIpQLSeixxzejfX4_Paj99jsN_-p-WvrAXH-wVwkq2N8zzrFVAidYA/viewform

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【5】“震災後に始まった東北の手仕事”に見つけた光 (後編)

   フリーライター 飛田 恵美子

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「一番つらいとき、支えてくれたのは編み物だった」

前編に続き、東日本大震災後に、ものづくりを通して再出発を果たした人たちの様子をお伝えします。

「EAST LOOP」は、岩手県遠野市を拠点に東北全域に広がったプロジェクトで、最初につくりはじめたのはかぎ針編みのハートブローチです。デザインは色違いのハートをふたつ重ねたシンプルなもの。四角や丸では大きさの違いや線の歪みが目立ってしまいますが、ハートならすべてが個性になリます。また、「被災地と全国の人のハートをつなげたい」という想いとも重なりました。

プロジェクトを通してスキルを身につけた編み手たちは、2014年に編み物会社「合同会社東北クロッシェ村」を設立しました。大手毛糸メーカーのサンプル編みの仕事を受注し、70人の編み手が活躍しています。

印象的だったのは、ご両親を亡くし塞ぎ込んでいた女性が、手仕事を始めて見違えるように明るくなったという話です。震災のショックで何も食べられず、口もきけなくなってしまったおばあちゃんも、編み物をすることで別人のように明るくなっていったそうです。

大事な人や日常生活を失い、深く傷ついた人たちが、ものづくりを通して生きる気持ちを取り戻していく。手を動かしてものをつくることは、人の心を癒やし、前向きにする力があるようです。

ほかにも、紹介したいプロジェクトがたくさんあります。

部屋に籠りがちになってしまったおじいちゃんやおばあちゃんに畑仕事や手仕事を通して居場所と役割を提案する「コミュニティスペースうみねこ」。

赤ちゃんのミルクを探して困っていたママたちの支援から始まり、を子育て中の女性が働きやすい職場のモデルづくりに励む「ピースジャム」。

地元に残った障害者たちが、自信を持てる仕事づくりを行う。たくさんの人と繋がり、“素材の再生”と“地域の再生”という二つの意味をこめた製品をつくる「Pre Nippon」。

仮設住宅の家具を開発し、災害時には支援を待たずに自分で考えて修理してもらうことを視野に入れ、あえて“ユーザーに優しくない家具工房”を目指す「石巻工房」……。

とてもここでは書ききれません。

それにしても、なぜものづくりだったのでしょうか。

被災直後でも、狭い避難所や仮設住宅でもできるものであったことがまず挙げられます。

また、被災状況は人によって異なり、それは心理的分断を生み出しましたが、ものづくりという共通の目標や話題が、分断を乗り越える足がかりになったのだと思います。

これは、被災地に限定された話ではありません。

お互いに助け合える体制ややりたいことに取り組める場所、地域社会に貢献できる機会は、孤立や介護の予防線になるとともに、地域に新たなビジネスが生まれるきっかけになるのではないでしょうか。

もっと知りたいと興味を持っていただけたら、ぜひ拙書を手に取っていただければ幸いです。

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 飛田 恵美子(ひだ・えみこ) 

フリーライター。1984年茨城生まれ。明治大学政治経済学部卒業後、地域新聞の編集などを経てフリーランスへ。執筆分野はソーシャルデザイン、まちづくり、生き方・働き方。2012年夏から「震災後に始まった東北の手仕事」の取材を始め、ウェブマガジン『東北マニュファクチュール・ストーリー』にて公開。2019年3月1日に『復興から自立への「ものづくり」』を小学館から上梓した。

個人サイトhttp://www.cotohogu.com/
東北マニュファクチュール・ストーリー http://www.tohoku-manufacture.jp/

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【書籍のご案内】

<復興から自立への「ものづくり」>  小学館  飛田 恵美子 著  https://www.shogakukan.co.jp/books/09388676

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《寄稿文に関連して》

構想日本と昔からご縁のある「暮らしのクラフトゆずりは」代表の田中陽子さんは、30年以上前から東北の手仕事を後世に残すため尽力されています。その一環として東日本大震災後、宮城県石巻市雄勝町の「雄勝硯」や岩手県大槌町の刺し子プロジェクトなどの復興支援もされています。

田中さんは「現代の暮らしの中では“手仕事”“工芸”は、無ければ生きていけないものではありません。けれどもこれほど、人間の真髄を深く豊かに湛えている東北の、ひいては日本の手仕事を、決して絶やしてはならないと思います。体を動かして、使って、ものを生み出す作り出す行為がどれほど人の心を支えたか…。日本が誇る手仕事をこれからも伝え続けていくことを心に誓いました。」と語っています。

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(編集後記)

東京五輪招致に使用された海外コンサルタント費9億円余の会計書類が行方不明。
桜を見る会の招待客名簿も推薦名簿も「終了後、遅滞なく廃棄する取り扱い」
ホテルでの前夜祭は、領収書や費用内訳の明細書も「ない」。無いこと自体が問題では?

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