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タイトル:: 【No.947】「今こそローカリズム・日本の祭シリーズ 第四十六弾 手力雄(てぢからお)神社火祭」
発行日::2020/02/13
本文:
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 構想日本メールマガジン【No.947】 2020.02.13 発行 

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<目次> 

【1】第256回J.I.フォーラム 3月19日(木)

  「地域包括ケア ~地域からの医療を考える~(仮)」

【2】今後の活動予定

  千葉県 君津市「君津まちづくりプロジェクト」3月7日(土)

【3】お知らせ

 (1)「世界の水問題は日本人の手で解決しよう」小田 兼利氏 講演会 
  
 (2)「報道されない福島の現実」傍聴のお知らせ 2月28日(金)

 (3) 一般社団法人 世界の子供たちのために「福島応援ツアー」

【4】巻末寄稿文 

「今こそローカリズム・日本の祭シリーズ 第四十六弾 手力雄(てぢからお)神社火祭」

 至学館大学・コミュニケーション研究所長  石田 芳弘

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【1】第256回J.I.フォーラム 

  「今あるもので満足度の高い医療を目指して」

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健康で長生きは、誰もが願うことですが、医療介護制度は問題山積みです。

そんな中で、既存の枠を超えて地域で使える人材や資源を最大限活用して大きな成果を出している例があります。これを全国で行えば日本の医療介護はもっともっと良くなる。実践者の話を聞き、これからの医療に生かしたいと思います。

◯日 時:2020年 3月19日(木) 18:30~20:30(開場18:00)

 ※開始時間にご留意ください。(入退室自由)

◯会 場:アルカディア市ヶ谷 4F 鳳凰(千代田区九段北4-2-25、TEL:03-3261-9921) 

◯登壇者:(敬称略・五十音順)

 松本 小牧(豊明市健康福祉部高齢者福祉課)

 矢田 明子(コミュニティーナース) ほか

◯参加費 : 一般 2,000円 / 学生 500円(構想日本会員は無料です)※学生の方は受付にて学生証をご提示ください。  
 事前にお申し込みください ☆懇親会はございません。

◯フォーラムの申し込み方法

⇒HPから申し込み:http://www.kosonippon.org/forum/regist.php
⇒メールをする:info@kosonippon.org
⇒Facebookイベントページの「参加」をクリック:https://www.facebook.com/events/2501267840201637/
⇒電話をする:03-5275-5607
⇒FAX.をする:03-5275-5617

いずれかの方法で、お申し込みください。

◯お問い合せは TEL 03-5275-5607

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【2】今後の活動予定

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(1)千葉県 君津市「君津まちづくりプロジェクト」

★君津市「まちづくりプロジェクト」の特徴★
 
 1.最大の特徴は「施設レビューと住民協議会を組み合わせた」試み。

 2.「施設レビュー」で公共施設の課題整理、そこで出された論点を軸に「住民協議会」を実施。

 3.「無作為に選ばれた3,000人のうち、応募のあった104名の市民」と「H29年度公共施設ワークショップに参加した34人のうち、応募のあった13名の市民」が参加。

【日 時】住民協議会  3月 7日(土)13:00~16:00(予定)

【会 場】君津市役所 5階大会議室他(千葉県君津市2丁目13番地1)※会場に関する問い合わせ先:君津市経営改革推進課(電話:0439-56-1260)

【参加費】無料 どなたでも傍聴できます(事前登録不要、途中入退室可)

【主 催】君津市 詳細は、君津市HPをご覧ください。 https://www.city.kimitsu.lg.jp/soshiki/8/24788.html

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【3】ご紹介  構想日本が応援している活動などに関するお知らせです。 

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(1)「世界の水問題は日本人の手で解決しよう」小田 兼利氏 講演会 

東日本大震災復興支援 チャリティー講演会

小田氏の活動は、阪神淡路大震災の際に水の確保に困っている人々を目の当たりにした体験から発している。「どんな水も飲み水に変えられる方法、例えそれが公園の池の水であっても、近くの小川の汚い水であっても、必要な時に飲用として信頼できる水を得る方法」を研究し、PGα21Ca (ポリグルタミン酸を元に発明した高分子凝集剤)を開発。完成までに 7 年を費やしました。

日本ポリグルは現在、世界中に水質浄化支援を行っています。タイ、ソマリアの難民キャンプ、バングラデシュのロヒンギャ難民キャンプ。他にも、タンザニア、インド、ペルーを中心にブラジルアマゾン流域。最近では水に関わる環境技術が、北米、EUでも評価され湖沼・河川・閉鎖海域の浄化事業も注目を集めだしています。

◯日 時:2020年3月3日(火)13:00~14:20  

◯会 場:千里阪急ホテル 仙寿の間   

◯チケット代: 2,000円

◯チケットのお申込み:TEL. 06-6871-8787 島津まで

◯主 催: 国際ソロプチミスト大阪―北 

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(2)「報道されない福島の現実」傍聴のお知らせ 

 2011年3月福島原発事故によってもたらされた農地への放射性物質除去を求めた裁判。

 まだ何も終わっていません。

 ひとりでも多くの方に来てもらい、知ってもらいたい。決して風化させないで欲しい。

 福島県内初の「農地の原状回復訴訟」 ~差し戻し裁判~ 高裁での第一回審理日

【日 程】 2020年2月28日(金)午後1時30分~(予定)通常は30分前から入場可能

【場 所】 仙台高等裁判所 401号法廷

 http://www.courts.go.jp/sendai-h/about/syozai/sendaimain/index.html   
 住所:〒980-8638 宮城県仙台市青葉区片平1-6-1  電話: 022-222-6111(代表)

 ☆どなたでも傍聴可能です

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(3) 一般社団法人 世界の子供たちのために「福島応援ツアー」

今回のツアーは、東日本大震災から9年が経つ福島の今を知るとともに、風光明媚な景色や地場産の新鮮な食材を使った食事、現地の方々との触れ合いを通した、福島を最大限楽しめるツアーになっています。

温泉街の情緒漂う土湯温泉に入り、福島の現状を各地で学び、現地の方々と懇親会を行い、全国一位に輝いた福島のお酒を嗜み、桃源郷と呼ばれる花見の名所も楽しめるツアーはなかなかありません。福島の復興支援のために、福島の“今”を知る旅に出かけてみませんか?

■旅程:2020年4月4日(土)~5日(日) 東京駅発着 一泊二日

■参加費(※バス乗車代、食事代、宿泊費が含まれます。)

一般:22,000円/一人あたり
団体割引:20,000円/一人あたり ※4名様以上でお申し込みいただいた場合に適用となります。
学生割引:14,000円/一人あたり

■行程参考:お花見(福島市花見山)、南相馬市語り部、東京電力廃炉資料館、奥の松酒造、Jヴィレッジ 宿泊:土湯温泉山根屋

 詳細 → http://bit.do/fq2iB

■お問い合わせ先:一般社団法人 世界の子供たちのために 担当 / 西村

〒101-0062 東京都千代田区神田駿河台2-5-1 住友不動産御茶ノ水ファーストビル8F

E-mail: info@chefuko.org TEL:03-5577-3155 FAX:03-3291-0011
 
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【4】「今こそローカリズム・日本の祭シリーズ 第四十六弾 手力雄(てぢからお)神社火祭」

 至学館大学・コミュニケーション研究所長  石田 芳弘 

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岐阜市にある手力雄神社春の大祭である。

火祭とは火や炎が重要な役割を果たすが、ギリシャ神話のプロメテウスは人類に火をもたらした神であり、先見の明を持つ者、科学技術のメタファー(暗喩)と考えられる。

私は火祭に惹かれる。青森ねぶたや秋田竿灯も火祭の一種だが、京都鞍馬の火祭・大文字の送り火、奈良東大寺二月堂の修二会(しゅにえ)など闇の中に激しく燃え上がる火の粉の幻想風景に、古代の宗教世界に誘われた。

富士浅間神社吉田の火祭(鎮火大祭)は天下の奇祭といわれているし、那智の火祭(扇祭)は中上健二の脚本で映画化され、いかにもデーモニッシュ(悪魔的)な火祭の一面を表していた。また、列島各地で今も残る道祖神(路傍の神)の祭としての左義長(さぎちょう)は、門松や注連縄(しめなわ)など正月の品々を焼き、歳神(としかみ)を送る日本人の最もポピュラーな火祭である。

手力雄神社のことだが、ご祭神(アメノ)テジカラオオカミについて考える。日本は八百万(やおよろず)の神の国というが、それほど多くの神を知る必要はない。古事記に出てくる神は267柱、日本書紀は181柱、アメノテジカラオは記・紀両方に出てくる112柱の中の1柱であるが、アマテラスが天の岩戸に隠れ世の中が暗闇に覆われた時、その岩戸を開けた怪力の神、日本神話の中のスターである。

ちなみに、手力雄神社という名の神社は全国に6社あるが岐阜県の一角に3社固まっている。この岐阜と大垣が伊勢神宮系で弥生の渡来人、すぐそばにある各務原は戸隠系で出雲の先住民族の血を引くとする説もあるから神社は面白い。この地は木曽・長良・揖斐の3大河川が流れる列島最大の河川地帯であり、日本史を学ぶ場合欠かすことができない壬申の乱と関ヶ原の戦の主戦場になった地域、明らかに東西のパワーの激突ゾーンではあったと思う。私は政治経験の中からは国家とか町をカントリーやシティーよりランドというニュアンスでとらえたほうが本質を理解できると考えてきた。

哲学者和辻哲郎は人の自己了解の仕方を「風土」という著作で説明している。神話と古代史と風土が一体となって祭の物語を紡ぎだす。

ここの火祭は花火の爆発力に圧倒された。春の宵は爽やかだが、神社の周りは爆竹の轟音と火花が異次元の喧騒を作り出す。耳栓とゴーグルの必要を感じた。松明(たいまつ)の火と一味違い、人工の花火が持つ色彩のきらびやかさと巨大な滝が落ちてくるような仕掛け花火の連続的な火の粉を浴びながら興奮しトランス状態になった若い衆が神輿を担ぎまわる。

火縄銃を使い時代を切り開いていった風雲児織田信長が天下布武を唱え、造った町が岐阜である。その後徳川幕府は、火縄銃を禁じ、火薬を花火に変え江戸文化として広まった。

花火が主役であるこの祭は、激しく燃え、一瞬にして消えた信長を彷彿した祭だった。
 
手力雄神社HP http://www.tezikarao.org/

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 石田 芳弘(いしだ よしひろ)

愛知県議会議員、犬山市長、衆議院議員など、地方、中央の政治と行政を経験。特に教育、文化行政に力を入れた。「まちは生涯学習の最良の教室である」というのが持論であり、学校教育も生涯学習の一環であると考え、市民が教師の総合学習や全市博物館構想を推進。また、シンクタンクの研究員として先進国の地方議会を視察、研究。我が国地方議会も議院内閣制を導入すべしという、地方議会改革論議のオピニオンリーダーである。

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(編集後記)

小学生のころ「バカって言う人の方が馬鹿なんだよ」と先生に諭された。
学級会は「手を上げている人は全員指さないと、いけないんだよ」と言われた。
そして親たちから「お天道様に顔向けができないことはするな」と言われなかっただろうか。

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